京都市北区の上賀茂エリアに位置する瑞雲庵を舞台に、国内外で精力的に活動する現代美術家5名による展覧会「Liquidity」を開催します。本展の会湯となる瑞雲庵は築百年を数える古民家であり、上賀茂地区の歴史と雰囲気を色濃く伝える建物です。この歴史的な建物の特徴に、各作家の多彩な作品を呼応させながら、伝統と革新が融和した新たな価値観の創出を試みます。 展覧会を構成するのは、絵画、写真、インスタレーション、サウンドを含む多様なメディアの作品です。各参加作家は、これらのメディア を自由に、横断的に組み合わせて独自の美術表現を追求しています。そこに浮かび上がる各作家の色/個性の多彩さは、まさに多様化 する現代美術の様相を象徴するものと言えます。そのような各作家の色/個性を全面に出しつつも、展覧会名である「Liquidity(液体、 流動性)」のように混ぜ合わせることによって、新たな色/価値を生み出すことが本展の目的です。この機会に是非お楽しみください。
企 画|山田隆行
助 成|公益財団法人西枝財団、京都市「Arts Aid KYOTO」補助事業
技 術 協 力|YOKOITO Additive Manufacturing
お 問 合 せ|E-mail : liquidity2023@gmail.com
* 参加費無料、会場は全て瑞雲庵。
* 新型コロナウィルス感染症の感染状況により、スケジュールや内容を変更する場合がございます。最新情報は、展覧会公式サイトもしくは本ページにてご確認ください。
1984年生まれ。2015年ニューヨ ーク市立大学シティカレッジ校修士課程美術史コース修了(MA)。
専門は日本とアメリカを中心とする近現代美術史。
1963年生まれ。2020年カリフォルニア大学サンタバーバラ校修了 (MFA)。
アーティスト、キュレーター、ライターとして横断的に 活動を展開している。
近年の主な個展に、「キオ ・ グ リフィスKio Griffith個展 」(CA102、2018年)。
1979年生まれ。2021年京都市立芸術大学大学院美術研究科油画領域修了 (PhD)。
美術史への現代からの応答として、抽象絵画の可能 性を広げる試みを追求している。
近年の主な展覧会に「Chunksof play」(COHJU contemporary art、 2022年)など。
1981生まれ。2008年スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ(NY)修了 (MFA)。
時間と空間をテーマにした写真作品の制作に取り組んでいる。
近年の主な個展に「可塑的な風景」(Art Space & Cafe Barrack、2020年)など。
1980年生まれ。2012年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻領域単位取得満期退学。
制限的な知覚システムや態度に対する批判的思考をベースとした作品を制作している。
近年参加した主な展覧会に「みる冒険ゆらぐ感覚」(愛媛県美術館、2022年)など。
1983年生まれ。2016年京都市立芸術大学大学院美術研究科メディアアート領域修了 (PhD)。
「新しい社会的風景の可能性」について様々なメディアでの作品化を試みる。
近年参加した主な展覧会に「日本の新進作家vol.19 見るは触れる」(東京都写真美術館、2022年)など。