助成展覧会 2021夏

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MIKADO2

山田 周平 小池 一馬  神馬 啓佑  金 光男 

2021年 10日 (土) - 日 (月・祝) 

Open   土日祝|11:00-17:00   

Closed   月火水木金  *7月22日(木・祝)・23日(金・祝)・8月9日(月・祝)は開場

観覧料無料

ステートメント:

 

そう。それは北京の秋だったか、ロンドンの冬だったか。 朝の静寂の層を小鳥たちがついばむ中、細いスティック状のチョコレート菓子を一口、また一口と咀嚼していた。 チョコレート菓子は、41本の棒を使った日本発のゲームに由来してMIKADOと名付けられていた。

そう。 MIKADOの一本一本を咀嚼しつつ、目覚めたばかりのまどろむ思考は「日出づる国」の象徴へとスライドしていく。 そう。こうした「MIKADO」にみられるような単純なイメージの連鎖を展示空間において促進、破綻、消滅、回復させるのは、鑑賞者に読み込まれるだろう空間を境界付け、併走するパラテクストだ。 ただ、いままさにスマートフォンで綴られているこのパラテクストはどこかに向かうようで、どこにも向かわない(ことを宣言する)。

そう。無関係であるにもかかわらず、当たり前のようにイメージとテクストが戯れてしまう中、それぞれによるそれぞれの作品が古都の日本家屋で展開される。 そう。展覧会の只中にあるのは、キュレーションと展示、あるいはパラテクストとテクスト(空間)との間の透明性ではないが、真っ暗闇の夜の帳でもない。その夜の帳は幾千もの星星の瞬きにより無数に穿たれている。 視線は帳のあちらからこちらへ、こちらからあちらへと往来される(かもしれない)。

そう。 ロラン・バルトが「作者の死」の後、作者の「空間」をテクストに持ち込んだレベルでの私による仕掛けが張り巡らされている。今世紀最大の冗談の最中で書かれたこのパラテクストともに。それもまた無関係なのに。

 

島林 秀行 (本展企画)

​京都市「まちじゅうアーティスト」対象事業

主  催|「MIKADO2」展実行委員会

助  成|公益財団法人 西枝財団

協  力|一般社団法人HAPS
企  画|島林 秀行

お問合せ|

E-mail:info@start-pr.jp

URL      : https://www.instagram.com/mikado2_kyoto/

キュレーション

島林 秀行 / Hideyuki Shimabayashi

1981年富山県生まれ。アートコレクター。現代アートと企業をつなぐスタートPR合同会社を設立、代表を務めている。大手メーカー、大手リテール、老舗旅館など様々な企業の支援を行う。 キュレーションに「Unclear nuclear」 URANO(東京, 2016) など。

​アーティスト
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山田 周平 / Shuhei Yamada

1974年生まれ、京都市在住。写真、映像、立体、平面、インスタレーションと様々な作品形式を展開し、社会状況に対する考察を通じて作品を制作している。 主な個展にDaiwa Anglo-Japanese Foundation(ロンドン, 2019)、AISHONANZUKA(香港, 2017,16,14)、The Armory Show(ニューヨーク, 2013)、CAPSULE(東京, 2012)。主なグループショーに「タグチコレクション Next World 夢みるチカラ」いわき市立美術館(いわき市,2021)、「Other Ways」Enokojima FLAG STUDIO(大阪, 2017)、「Unclear nuclear」URANO(東京, 2016)、「Resonance」Sao La Gallery(ホーチミン, 2014)への参加がある。 2003年、写真新世紀優秀賞受賞。2017年、ISCPレジデンスプログラム(ニューヨーク)に参加。主なコレクションにタグチコレクション。

 《The eyes》 2019|2000 x 4000 mm|ballon, ink

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小池 一馬 / Kazuma Koike

1980年生まれ、大阪府在住。幼少期をブエノスアイレス、高校時代をバルセロナで過ごす。日本大学藝術学部美術学科彫刻専攻卒業。「架空の古代遺物」をテーマに、偶像、ツボ、大型ネコ類、植物、パイナップルなどをモチーフにしたセラミック彫刻、ペインティング、ドローイングを制作している。「異なる要素が調和しながら共存した状態」や「モノの用途や意味が変化する過程」への関心のもと、異なる場所/時代に由来するイメージをミックスして作られる作品は、どこにも属していないかのような独特の浮遊感をまとっている。 主な個展に、私立大室美術館(三重, 2021)、AISHONANZUKA(香港, 2019, 16, 13)、TEZUKAYAMA GALLERY (大阪, 2020, 17, 14) 、VOLTA 12(バーゼル, 2016)、VOLTA NY(ニューヨーク, 2016)。

《BC180722》 2018|580 x 300 x 280 mm|ceramic|Photo by Hayato Wakabayashi

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神馬 啓佑 / Keisuke Jimba

1985年愛知県生まれ。 2011年京都造形芸術大学大学院芸術研究科表現専攻修了。主な展示に、個展「当然の結末#6(共同住宅、個人的体験)」LEESAYA(東京, 2019)、「当然の結末#3(好物の話)」VOU(京都,2018)、「当然の結末#2(鑑賞と干渉、言語能力、円周軌道)」gallery parc (京都, 2018)、 「所有物について」block house(東京, 2017)、「塑性について」N-mark (愛知, 2017)、グループ展 「蘇生と塑性」ARTZONE(京都, 2018)、「なまの記号たち -ポートレイトの現在形-」シャトー小金井2F(東京,2017)、「Dialogue」 TEZUKAYAMA gallery (大阪,2017)、「肉とヴェール」京都芸術センター(京都, 2016)、「スピリチュアル イマジネーション」LIXIL ギャラリー(東京, 2016)「VOCA展 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」上野の森美術館(東京, 2016)。

《当然の結末》 2018|600 x 500 mm|acrylic on cotton, wood 

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金 光男 / Mitsuo Kim

1987年大阪市生まれ。平成27年度京都市芸術新人賞、VOCA2014奨励賞、アートアワードトーキョー丸の内2012フランス大使館賞/木幡和枝賞、群馬青年ビエンナーレ奨励賞など受賞。主な展示に、個展「Control Control」LEESAYA(東京, 2020)、「非線型《Passenger》」HAPS(京都, 2014)、「CONFUSION」MA2 Gallery(東京, 2014)、「Darkroom/Ghost」eN arts(京都, 2014)、APERTO 01「White light White heat」金沢21世紀美術館(金沢, 2014)、「-apart-」LIXILギャラリー(東京, 2013)、「CONTROL」eN arts(京都, 2013)、 「SWITCH」AKI Gallery(台北, 2013)、グループ展「Smooth Accident 踏み外された版画の展覧会 vol.1」MA2 Gallery(東京, 2019)、「生活」アートゾーン神楽岡(京都, 2018)、「薮の中」ギャルリ・オーブ(京都, 2015)、「What's Next?」ART ZONE(京都, 2014)、 「VOCA 2014」上野の森美術館(東京, 2014)。

《both#1》 2020|531 x 411 x 22 mm|パラフィンワックスをコーティングした綿布にシルクスクリーンプリント、バーナー       Photo by Ichiro Mishima|Courtesy of LEESAYA