緊急事態宣言発令期間中、感染拡大防止の観点より瑞雲庵の入場規制を実施し、完全予約制にいたします。ご予約は「観覧予約」ページよりお願いいたします。
お越しになる際は、こちらをご一読いただき、必ずマスク着用でご来場をお願いいたします。また発熱、咽頭痛、咳症状など体調不良の方のご入場をお断りする場合もございますので予めご了承ください。
状況の変化などにより、やむなく休館する場合には公式サイトまたは、Facebookページにて告知を致します。
「林 智子 虹の再織」展のfacebookページがキュレーターの芦田彩葵氏によって開設されました。展示作品の制作過程や展覧会情報、また現在の状況だからこそ共有したい情報や思いについて発信していく場となっております。展覧会オープンを迎える日までこちらにて楽しんでいただけましたら幸いです。
助成展覧会 2021春

林 智子 虹の再織
tomoko hayashi | reweaving the rainbow
2021年 5月1日 (土) - 5月30日 (日)
Open 月金土日祝|10:00-18:00
Closed 火水木 *5月4日(火・祝)・5日(水・祝)は開場
観覧料無料
展覧会概要:
京都で染織を学んだ林は、これまで人と人との間に生まれる普遍的な感情をテーマに、時には先端的なテクノロジーを用いて、身体を介在させた作品を発表してきました。国内外での制作を経て、京都に戻った林は、豊かな自然と古い歴史に触れ、それらとの交感によって生じる多様な関係性を手がかりに、自己の在り方に向き合うようになります。
本展で林は、祖父が遺した日記を辿りながら、現在も火山活動を続ける阿蘇山の熱現象観測、京都で絶滅が危惧される植物や植物園で咲く共進化を果たした花々、氷河期の生命を孕む深泥池、賀茂川の歴史を宿す石、彼女に影響を与える華厳思想を着想源に、写真やテキスタイル、フレグランスやインタラクティヴ作品によるインスタレーションなどの新作を展示し、悠久の自然のなかで明滅する生命の律動、人間の営為や創造的行為について思考します。
かつて詩人のジョン・キーツは、ニュートンが光のスペクトルを発見したことに対して、虹をほどいて、ばらばらにし、詩情とその美しさを失わせたと嘆きました。このほどかれた虹を再び織ることはできないでしょうか。林は自然、科学、芸術、思想など多様な領域を独自の視点で再編し、それらをコズミックな織物として提示することを試みます。
新しい虹が表れた時、あなたは世界とどのような関係を結ぶのでしょうか。
主 催|「林 智子 reweaving the rainbow」展実行委員会
助 成|公益財団法人 西枝財団、公益財団法人 全国税理士共栄会文化財団
特別協賛|塩野香料株式会社
協 力|京都府立植物園、京都大学火山研究センター、京都大学防災研究所、深泥池水生生物研究会、京都大学理学研究科 測地学研究室
公益財団法人京都市都市緑化協会、ハムズオフィス、京都精華大学芸術学部・芸術研究科、京都芸術大学アートプロデュース学科
神戸大学美術史研究室
企 画|芦田彩葵
お問合せ|
E-mail:reweavingtherainbow@gmail.com
URL : https://www.tomokohayashi.com/tomokohayashireweavingtherainbow
京都府に発令された緊急事態宣言により、4月25日〜5月11日の間に予定されていました関連プログラムについてはオンラインでの無観客配信もしく開催延期といたします。
延期開催日が決まりましたら、展覧会公式サイトにてお知らせします。
なお、状況によっては中止とさせていただく場合もありますので、あらかじめご了承ください。
関連プログラム



アーティストトーク&セッション
5月1日(土)14:00-15:30
林 智子(本展作家)× 原 久子(アート・プロデューサー、大阪電気通信大学教授)
林の制作初期より知る原氏をゲストに、アートとサイエンスの関係性、また林の作品展開について話します。
無観客によるオンラインでの配信に変更予定です。詳細につきましては、決まり次第お知らせします。



深泥池 散策
5月3日(月・祝)14:00-16:00 開催延期→5月30日(日)10:30-12:30
竹門康弘(生態学研究者、京都大学防災研究所准教授)
本展の着想源の一つとなり、氷河期時代の依存種も生息している深泥池。新緑の深泥池を散策しながら、多くの希少種が生息する深泥池生態系の謎について考えます。
定員|15名(要事前申込・10歳以下は保護者同伴)
協力|深泥池水生生物研究会
雨天決行 荒天中止(各種警報等発令時、状況によっては警報発令時)
荒天時は、最新の情報を展覧会公式ページにてご案内いたしますので、ご確認いただくようお願いいたします。



京都府立植物園 講座&ツアー
5月4日(火・祝)14:00-16:00 開催延期→6月27日(日)10:30-12:30
松谷 茂(京都府立植物園名誉園長、京都府立大学客員教授)
本展の着想源の一つとなった植物たちの進化。日本最古の公立総合植物園を巡り、植物の生きる術、自然と科学の関係について考えます。
定員|20名(要事前申込・10歳以下は保護者同伴)
会場|京都府立植物園 植物園会館2階 多目的室
雨天決行 荒天中止(各種警報等発令時、状況によっては警報発令時)
荒天時は、最新の情報を展覧会公式ページにてご案内いたしますので、ご確認いただくようお願いいたします。



春の夕餉
5月8日(土)16:30-18:00 開催延期→5月22日(日)16:30-18:00
船越雅代(アーティスト、料理家、「Farmoon」主宰)
本展をイメージした創作料理を参加者が共に味わうことで、五感を研ぎ澄ませながら、一つの体験と記憶を共有します。
定員|15名(要事前申込) 参加費|4,500円(フード、ドリンク、トーク)



トークセッション
5月22日(土)14:00-15:30
林 智子(本展作家)× 稲賀繁美(比較文化学研究者、京都精華大学 国際文化学部 教授)
作家が関心を寄せる華厳思想をテーマに、華厳思想に着眼し越境的に近現代美術を論じる稲賀氏を迎え、美術と華厳思想の関係について対談します。



お茶会
5月23日(土)①13:00- ②15:00-
杉山早陽子(和菓子作家、菓子工房「御菓子丸」主宰)× 林 智子(本展作家)
本展をイメージして作られた和菓子を主役に、鑑賞から食べるまでの行為を一つの体験として捉えるお茶会を開催します。
対象| 15歳以上 定員|各回8名(要事前申込) 参加費|2,300円(お菓子、お茶)



フレグランス・ワークショップ
5月29日(土)14:00-15:30
近藤智裕(パフューマー、塩野香料株式会社)
出品作品の創香を行った塩野香料クリエイティブチームの近藤氏に作品の創香について伺いながら、香りと官能をテーマにしたワークショップを開催します。
対象| 5歳以上 定員|10名(要事前申込) 参加費|1,000円(材料費)



クロージングトーク
5月30日(日)14:00-15:30
林 智子(本展作家)× 芦田彩葵(本展キュレーター)
本展の企画と作品について、作家とキュレーターが展覧会を振り返りながら話します。



クロージングパフォーマンス
5月30日(日)18:00-
武田真彦&江島和臣(サウンドアーティスト・ユニット)
本展で音の制作とディレクションを行った武田氏と江島氏によるライブパフォーマンス。瑞雲庵最後の夜をお愉しみください。
定員|20名(要事前申込) 参加費|1,000円(フィンガーフード、ドリンク付き)
* 特に記載がないプログラムは、参加費無料、予約不要、会場は全て瑞雲庵。
* プログラム詳細や申込方法についてはHPをご確認ください。
* 都合による開催日時や内容が変更となる場合があります。
* プログラム開催中、一部展示作品をご覧いただけない場合があります。
関連プログラムは https://www.tomokohayashi-reweavingtherainbow.com/eventsの予約フォームよりお申し込みください。
キュレーション
芦田彩葵 / Aki Ashida
1979年生まれ。宝塚市在住。
神戸大学文学部卒業、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ・ディプロマ取得、神戸大学大学院博士課程修了。
博士(文学)。
専門は近現代西洋美術史、現代美術。2006年から2019年まで熊本市現代美術館に学芸員として勤務。主な企画展に同館での「荒木経惟 熊本ララバイ」(2008-2009)、「小谷元彦展 幽体の知覚」(2011)、「STANCE or DISTANCE? わたしと世界をつなぐ距離」(2015)など。「Art Project KOBE 2019: TRANS- 」キュレーター。現在は神戸大学で博物館学関連の教鞭を取りながら、現代美術のキュレーションに携わる。
アーティスト

《Distance - aether 》部分、2015年、鉱石ラジオ
林 智子 / Tomoko Hayashi
1980年兵庫県出身、京都市在住。
京都精華大学芸術学部卒業、ロンドン大学セントラル・セント・マーティン ズ・カレッジ・アート・アンド・デザイン修士課程修了。 主な展覧会に「Touch me」(ヴィクトリア&アルバート美術館、ロンドン、2005)「現代美術の皮膚」(国立国際美術館、大阪、2007)「sweet memory」(京都芸術センター、2011)「Stance or Distance?」(熊本市現代美術館、2015)「Taoyuan Arts×Technology」 (タオユアン・アート・センター、台湾、2018)「Microwave New Media Arts Festival」(香港シティホール、2019)「TAKUMI CRAFT CONNECTION」(建仁寺両足院、京都、2019)など。