助成展覧会 2014 秋

Sciencescape
ー科学が押し開く新しい風景ー
吉岡さとる写真展
2014.11/8(土)- 12/7(日)
Open 11:00 - 16:00|土・日・祝日
展覧会URL |
http://www.sypi.com/zuiunan2014s.yoshioka.html
アメリカで写真を学び同地で活躍した後、故郷の高知市に拠点を移し、精力的に制作を続ける写真家、吉岡さとるによる個展。
2005年より吉岡が取り組んで来た高エネルギー物理学研究所(欧州合同原子核研究機構・セルン/スイス、SLAC国立加速器研究所/カリフォルニア、高エネルギー加速器研究機構/筑波、ブルックヘブン国立研究所/ニューヨーク、東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設/神岡など)をテーマにしたシリーズ「何故、我々は存在するのか?高エネルギー物理学の世界における視覚的研究」と、実験用マウスの脳にカメラを向けた「我々の中に、宇宙が存在するのか?脳内の美の視覚的研究」の近作2シリーズにフォーカスし、吉岡が取り組んできた科学研究の周辺に立ち上がる風景に眼を向けます。
これまで「自然」を軸に語られてきた「風景」というものに、吉岡は徹底的な「人工物」の存在を通すことで新たな視座を与えています。吉岡が見出した新しい風景から、写真における風景とは何か、そして、科学と人間の関係性や未来の風景について考える機会となるでしょう。
また、今回の展示はホワイトキューブではなく、京都の古き良き風情を残す上賀茂地区に佇む築百年を越える古民家<瑞雲庵 zuiun-an>で行なわれます。歴史を積み重ねて来た空間と、未来の世界を彷彿させる吉岡の作品の融合も大きな見所となります。
関連プログラム












トークイベント
日時:11月8日(土)17:00〜
出演:増田玲(東京国立近代美術館・主任研究員 美術家写真室長)
タイトル未定(風景写真についてトークをしていただきます)
アーティスト・トーク
日時:11月8日(土)18:15〜18:30
オープニング・レセプション
日時:11月8日(土)18:30~
キュレータートーク
日時:12月7日(日)14:00〜
キュレーター
菊田樹子(きくたみきこ)
インディペンデント・キュレーター。株式会社リクルートに勤務後、イタリア・ボローニャ大学にて視覚美術史を学ぶ。欧州と日本でこれまでに約50の展覧会のキュレーションを行う。現在、『日本に向けられたヨーロッパ人の眼・ジャパントゥデイ』写真プロジェクト、塩竈フォトフェスティバルのアーティスティックディレクター。近年の編書に『カーテンを開けて』(倉谷卓/SGMA2011)、『Crossing Views I』(津田直、垣本泰美、今井智己、小瀬村真美、土屋貴哉/CMarts)など、訳書に『マグナム・コンタクトシート』(青幻舎)などがある。
石見陽奈(いしみひな)
高知大学教育学部生涯教育課程芸術文化コース西洋画専攻卒業。2012年より高知県香美市立美術館非常勤学芸員。「ANIMALS2012 三沢厚彦」(香美市立美術館、高知、2012年)や「吉村芳生展 色鉛筆で描く彼岸と日常」(香美市立美術館、高知、2013年)を手がける。
アーティスト
吉岡さとる
1963年 高知県高知市生まれ
1996年 カリフォルニア州立パロマーカレッジ写真学科卒業
2007年 アメリカ合衆国より高知県高知市に拠点を移す
http://www.sypi.com/
<主な個展*2005年以降>
2014年 「メカ・メカ」吉岡さとる個展(ラディウム–レントゲンヴェルケ、東京)
2014年 「何故、我々は存在するのか? 高エネルギー物理学の世界における視覚的研究/セルン」 (新宿ニコンサロン、東京)
2012年「何故、我々は存在するのか?」(沖縄科学技術大学院大学、沖縄)
2006年 「Bayfront Park」(ギャラリーパストレイズ M/A、東京)
2005年 「under the sky」(シメイスペースギャラリー、サンディエゴ)
<主なグループ展 *2005年以降>
2014年 「プラチナプリント/オルタナティブプロセス、土佐白金紙と出会う」
(COHJU contemporary art、京都)* 国際写真フェスティバル KYOTOGRAPHIEサテライト
2014年「平成25年度新収蔵作品展」(高知県立美術館、高知)
2010年 「landschaft V」(ラディウム-レントゲンヴェルケ、東京)
<パブリックコレクション>
サンディエゴ写真美術館(サンディエゴ)、高エネルギー加速器研究機構 / KEK (筑波)、高知県立美術館 (高知)